野付・エコ・ネットワーク(PDF) | |
アクアマリンパークファウンデーション(PDF) | |
CS 阿波地域再生まちづくり(PDF) |
海と渚の清掃活動普及啓発事業
全国一斉海浜清掃 -海と渚のクリーンアップ活動-
海浜清掃活動用のごみ袋を5月頃より随時発送します。
担当者の方は、以下の「海と渚のクリーンアップ活動はこちら」を
クリックしてごみ袋のお申込みをお願い致します。
海浜清掃ポスターの作成
当機構では毎年、海浜清掃を啓発するためにポスターを作成し、全国に配布しております。
全国一斉海浜清掃旗揚げ式
海と渚のクリーンアップ活動も全国的な規模での展開が図られ、近年、漁協関係者、地域住民、ボランティア団体、小中学生など年間100万人もの方々が参加しています。
本年は、大分県大分市において「令和6年度全国一斉海浜清掃旗揚げ式」を下記により挙行し、全国津々浦々へ向け、海浜清掃等の呼びかけを行う予定でしたが雨で中止でした。本行事は、11月9日、10日に北海道で開催される「第43回全国豊かな海づくり大会」の協賛行事として行われます。来年は三重県で開催されます。
令和6年度全国一斉海浜清掃旗揚げ式 大分県大分市において実施の予定でしたが、悪天候のため中止でした。
北海道厚岸町 令和5年度
全国一斉海浜清掃旗揚げ式
日時 | 令和5年5月13日(土) 9:15 |
会場 | 北海道厚岸町バラサン岬 |
主催 | 厚岸町水質汚濁防止対策協議会 〈厚岸町、厚岸漁業協同組合、釧路太田農業協同組合、釧路地区水産技術指導普及所、厚岸町自治会連合会、厚岸冷凍協会、北海道大学北方生物圏フィールド科学センター厚岸臨海実験所、厚岸翔洋高等学校、厚岸機関士会、厚岸船頭通信士会、厚岸観光協会、厚岸湊石油㈱、五味石油㈱〉 |
共催 | 公益財団法人 海と渚環境美化・油濁対策機構、北海道 |
参加者 | 漁業関係者、地域住民、約300名 |
日 時 | 令和5年5月13日(土) 9:15 |
会 場 | 北海道厚岸町バラサン岬 |
主 催 | 厚岸町水質汚濁防止対策協議会 厚岸町、厚岸漁業協同組合、釧路太田農業協同組合、釧路地区水産技術指導普及所、厚岸町自治会連合会、厚岸冷凍協会、北海道大学北方生物圏フィールド科学センター厚岸臨海実験所、厚岸翔洋高等学校、厚岸機関士会、厚岸船頭通信士会、厚岸観光協会、厚岸湊石油㈱、五味石油㈱ 公益財団法人 海と渚環境美化・油濁対策機構、北海道 |
参加者 | 漁業関係者、地域住民、約300名 |
プレスリリース
過去の全国一斉海浜清掃旗揚げ式
令和4年度全国一斉海浜清掃旗揚げ式
兵庫県明石市において「令和4年度全国一斉海浜清掃旗揚げ式」を開催しました。
日 時 | 令和4年5月22日(日) 9:00 |
会 場 | 宮城県石巻市渡波海水浴場 |
主 催 | ひょうご豊かな海発信プロジェクト 協議会(兵庫県、明石市、神戸市、 兵庫県漁業協同組合連合会、 生活協同組合コープこうべ) 公益財団法人 海と渚環境美化・油濁 対策機構、北海道 |
参加者 | 漁業関係者、地域住民、 約300名 |
令和3年度全国一斉海浜清掃旗揚げ式
宮城県石巻市において「令和3年度全国一斉海浜清掃旗揚げ式」を開催しました。
日 時 | 令和3年5月3日(日) 9:00 |
会 場 | 宮城県石巻市渡波海水浴場 |
主 催 | 石巻市、公益財団法人 海と渚環境美化・ 油濁対策機構、宮城県 |
参加者 | 漁業関係者、地域住民、 約250名 |
海浜清掃活動等の調査事業
全国の海浜清掃活動等の調査を行っています。都道府県・市町村・民間団体の協力を得て、全国の海・湖・河川で実施された清掃活動の情報を毎年とりまとめています。当機構の集計では、毎年、全国の海岸で15000ヶ所、約100万人の方が、清掃活動に参加されています。
海浜等清掃活動実施状況調査報告書
海浜等の美化活動事例調査報告書
漁民の森活動の調査事業
全国の漁民の森活動の調査を行っています。都道府県・市町村・民間団体の協力を得て、全国でとり組まれている「漁業者による森づくり活動」の情報を毎年とりまとめています。毎年、1万人以上の方が参加され、この20年間で140万本の広葉樹を主体とした植林が行われました。
漁民の森づくり活動等調査報告書
漁民の森づくり活動等調査報告図
漁業系海洋プラスチックごみ削減対策事業
近年、日本周辺の海岸、河口及びその周辺の漁場では、廃発泡スチロールなどプラスチック廃棄物が流入、滞留・堆積し、海岸・漁場環境を悪化させており、大きな社会問題となっています。プラスチック廃棄物については、漂流・漂着してくる廃棄物だけでなく漁業者が所有・保管している漁業系廃棄物も発生源の1つです、漁業系プラスチック廃棄物の海洋への流出防止のために現場での処理方法の検討、併せて、植物由来のプラスチック等を利用した実証試験を実施し、将来の養殖業のプラスチック漁具の廃棄処理の簡便化、一層のコスト削減を図り、環境にやさしい漁業・養殖業を推進することを目的としています。
漁業における海洋プラスチック資源循環推進事業
「多角的企業連携による漁網のリサイクルと地球環境の保全」(まき網を事例として)と題して、セミナーを開催しました。
1日目(8/21)
水産庁 石橋係長 | 「漁業における海洋プラスチックごみ問題をめぐる状況と対策について」 【動画はこちらです】 |
木下製網㈱ 木下社長 | 「Re:ism発足の背景と活動目的、現状と今後の展望について」 【動画はこちらです】 |
東レ㈱産業資材第1課 長谷川課長 |
「循環型漁業を目指す「漁網to漁網リサイクル」への取り組みについて」 【動画はこちらです】 |
舘浦漁業協同組合 鴨川組合長 | 「環境省の補助事業で整備し令和5年度から稼働した漁網リサイクル施設、まき網漁業者から回収したポリエステル製廃漁網を製品化する”Re:ism”プロジェクトチームの1年間の取組み、成果と課題、今後の展望」 【動画はこちらです】 |
水産庁 津山課長補佐 | 「漁業における海洋プラスチックごみ問題をめぐる状況と対策について」 【動画はこちらです】 |
木下製網㈱ 木下社長 | 「Re:ism発足の背景と活動目的、現状と今後の展望について」 【動画はこちらです】 |
日本遠洋旋網漁業協同組合 加藤組合長 流通対策室 保田井室長 |
「大中型まき網漁業の成長産業化における漁網リサイクル活動計画について」 【動画はこちらです】 |
阪和興業(株) 食品・エネルギー・生活資材新規事業推進 松崎課長 |
「阪和興業グループによる使用済み漁網・漁具の多面的なリサイクルの実践内容」 【動画はこちらです】 |
1日目(8/23)
水産庁 吉川課長補佐 | 「漁業における海洋プラスチック問題」 【動画はこちらです】 |
木下製網㈱ 木下社長 | 「Re:ism発足の背景と活動目的、現状と今後の展望について」 【動画はこちらです】 |
日本遠洋旋網漁業協同組合 加藤組合長 |
「大中型まき網漁業の成長産業化における地球環境問題への対応」 【動画はこちらです】 |
JEAMS 松崎社長 | 「ゴーストギア問題対策を漁網トレーサビリティから可能性を考える」 【動画はこちらです】 |
水産庁 吉川課長補佐 | 「漁業における海洋プラスチック問題」 【動画はこちらです】 |
木下製網㈱ 木下社長 | 「Re:ism発足の背景と活動目的、現状と今後の展望について」 【動画はこちらです】 |
舘浦漁業協同組合 鴨川組合長 | 「PET製漁網リサイクル事業の舘浦漁協での現状の取組みについて」 【動画はこちらです】 |
令和5年度報告書(PDF) | |
海洋プラスチック影響調査事業
近年、漁具を含む海洋プラスチックごみ(以下、「海ごみ」という。)は、ゴーストフィッシング等により、鯨類を含む海洋生物に与える影響が懸念されており、影響の把握と対策が急務となっていることから、海ごみが鯨類等の海洋生物に与える影響を調査するとともに、その影響を抑制する漁具の開発することを目的とします。
(1)漁具を含む海ごみによる鯨類等の海洋生物への影響調査(主に水研機構、東海大学が取り組みます。)
漁具などの海洋プラスチックごみによる鯨類への影響の評価については、誤嚥や餌生物を通した二次的摂取をしている可能性が考えられ、その頻度や鯨種別の特性などを最初に明らかにする必要がある。日本沿岸では鯨類は漁獲されており、従来から水産研究・教育機構による資源調査対象となっていること、また東海大学により食性調査対象となっており、胃内容物の調査が可能であることから、漁獲対象種の鯨類について海洋プラスチックの出現状況を明らかにすることを目的とする。
また、現在、海洋中では0.3-5mmのサイズのマイクロプラスチック(MP)が主にモニタリングされているが、最近、より微細なMP(微細MP:0.02-0.3mm)の検出事例が報告されつつある。特に0.05mm以下の微細MPは水棲生物に対する毒性がより高いとの報告があり、また、微細MPは貝類やアミ類等、より小型の餌を利用する海産生物(海洋高次生態系を支える重要な餌生物)にも影響を及ぼすことが懸念されることから、影響を早急に調査する。また、漁業者による海ごみ回収活動が海洋生物等に与える影響の推定・評価、IWC等の国際機関や諸外国における漁具流出・管理に関する動向把握等を行う。
(2)環境配慮型漁具の開発・実証(主に当機構と漁網メーカーが取り組みます)
波浪等によって流出した漁具は、パイプなど小さいものは誤飲、網は海洋生物に絡まりゴーストフィッシングの原因になると考えられている。本事業では流出した漁具による海洋生物への影響等を軽減するため、生分解性プラスチック素材等を使用した漁具の開発・改良を図るとともに開発を進める。
その他、過去事業など
漁業系資材再利用支援事業
処理困難物の発泡スチロール製フロートの効率的な処理および固形燃料化のための助言指導を行います。使用済漁業系資材は適正な保管・処理をしなければ、漂流し、マイクロプラスチックごみとなる可能性があります。一方で、廃棄物を適正に処理していることを示すことで、きれいな海で育った海産物としてのイメージの向上にもつながり、漁業だけでなく観光にも寄与すると考えられます。
発泡スチロールの圧縮減容や固形燃料化について関心ある方はお問い合わせください。
東日本大震災の津波で打ちあがったカキ養殖用の発泡スチロールフロートの処理でも活躍しました。
( 参考)漁業系廃棄物対策促進事業(平成29年度終了)
漁業系資材について、リサイクル手法の技術開発、開発された技術の成果の普及、現場での実証試験やコンサルティングを行うとともに、漁業系資材による漂流・漂着物の発生源対策の一環として使用済漁業系資材の実態把握及び適正な管理・処理処分方法について検討しました。
平成29年度は漁業者が排出する漁業系使用済み発泡スチロール製フロートをペレット燃料として利用する方法について取り組んだ最終年度の報告書です。
漂流・漂着物発生源対策等普及事業報告書
発泡スチロール製フロート減容作業及びペレット化作業の動画
漁業系海洋プラスチック削減対策報告書 (令和4年度終了)
リサイクルしやすい漁具の検討 (水産庁委託事業) (令和4年度終了)
水産庁委託事業を受託しました。事業報告は水産庁のHPからご覧ください。
https://www.maff.go.jp/j/supply/hozyo/nousan/220125_172-1.html
環境に配慮した漁具の開発について
海洋プラごみの1つである投棄・遺失漁具(網やロープ等)が、ゴーストフィッシングや海岸の景観劣化など海洋環境悪化の原因になっていることが指摘されています。当機構では、海の豊かさを将来に亘って享受するため、海洋生物や海洋環境と共存可能な漁具の開発を進めています。
ここでは天然植物由来の素材である「ポリ乳酸」を使った漁具の開発事例を紹介します。
ポリ乳酸:植物由来の生分解性プラスチックで、生物が誤食しても、生体内で安全に分解されることが報告されている。
人が手術する際の医療用具(縫合用の糸)としても使用されている。現在、全量を海外から輸入。国産化が今後の普及の鍵。例えば、日本の豊かな森林資源から量産化できないか。(なお、「ポリ乳酸を主成分とする合成樹脂製の器具又は容器包装に関する食品健康影響評価(厚生労働省)」では、生体内での分解は多くの臓器でポリ乳酸→乳酸→水と二酸化炭素の順とある。)
本プレスリリースに記載したポリ乳酸を原料とした発泡フロートの成果及び課題は、令和3年当初に発泡フロート製造メーカーから受け取った試作品(発泡フロート)を使用して現場検証を行った結果です。前出のメーカーからの情報によれば、令和3年度の当機構の検証結果を踏まえて、速やかにポリ乳酸発泡フロートの改良を重ね、現時点で、当機構が指摘した3つの課題(発泡率、発泡のムラ、紫外線に脆弱)は、おおむね解決されたとのことです。当機構としては、この3つの課題が実際に解決されているか否かを検証するため、来年度(令和4年度)の事業において、この改良されたポリ乳酸発泡フロートを使用して、令和3年度と同様の検証試験を行う予定としています。
二刀流カキパイプ(dual wield oyster pipe-English)
植物由来の発泡フロート(plant-derived foam float-English)
沖縄軽石群襲来に寄せて ― 対処方法・除去の提案 ―
沖縄県で被害が発生している漂流軽石の対策(除去手法)を提案します
現在、沖縄県で漁業・海運関係に大きな影響を与えている漂流軽石について、当機構の油濁対策専門家が佐々木氏
が、平成9年1月に発生したナホトカ号油濁事故の経験と教訓をもとに、次のような対処方法(除去)を提案しています。
今後、九州、本州にも影響が及ぶ恐れが予測される中、関係者の皆様の軽石対策の参考の1例にしていただければ幸いです。(以下、佐々木さんのコメントと、佐々木さんから頂戴した資料を掲載)
なぎさの環境基金
過去の事業報告
全国一斉海浜清掃旗揚げ式
海と渚のクリーンアップ活動も全国的な規模での展開が図られ、近年、漁協関係者、地域住民、ボランティア団体、小中学生など年間100万人もの方々が参加しています。
本年は、大分県大分市において「令和6年度全国一斉海浜清掃旗揚げ式」を下記により挙行し、全国津々浦々へ向け、海浜清掃等の呼びかけを行う予定でしたが雨で中止でした。本行事は、11月9日、10日に北海道で開催される「第43回全国豊かな海づくり大会」の協賛行事として行われます。来年は三重県で開催されます。
令和6年度全国一斉海浜清掃旗揚げ式 大分県大分市において実施の予定でしたが、悪天候のため中止でした。
北海道厚岸町 令和5年度
全国一斉海浜清掃旗揚げ式
日時 | 令和5年5月13日(土) 9:15 |
会場 | 北海道厚岸町バラサン岬 |
主催 | 厚岸町水質汚濁防止対策協議会 〈厚岸町、厚岸漁業協同組合、釧路太田農業協同組合、釧路地区水産技術指導普及所、厚岸町自治会連合会、厚岸冷凍協会、北海道大学北方生物圏フィールド科学センター厚岸臨海実験所、厚岸翔洋高等学校、厚岸機関士会、厚岸船頭通信士会、厚岸観光協会、厚岸湊石油㈱、五味石油㈱〉 |
共催 | 公益財団法人 海と渚環境美化・油濁対策機構、北海道 |
参加者 | 漁業関係者、地域住民、約300名 |
日 時 | 令和5年5月13日(土) 9:15 |
会 場 | 北海道厚岸町バラサン岬 |
主 催 | 厚岸町水質汚濁防止対策協議会 厚岸町、厚岸漁業協同組合、釧路太田農業協同組合、釧路地区水産技術指導普及所、厚岸町自治会連合会、厚岸冷凍協会、北海道大学北方生物圏フィールド科学センター厚岸臨海実験所、厚岸翔洋高等学校、厚岸機関士会、厚岸船頭通信士会、厚岸観光協会、厚岸湊石油㈱、五味石油㈱ 公益財団法人 海と渚環境美化・油濁対策機構、北海道 |
参加者 | 漁業関係者、地域住民、約300名 |
プレスリリース
過去の全国一斉海浜清掃旗揚げ式
令和4年度全国一斉海浜清掃旗揚げ式
兵庫県明石市において「令和4年度全国一斉海浜清掃旗揚げ式」を開催しました。
日 時 | 令和4年5月22日(日) 9:00 |
会 場 | 宮城県石巻市渡波海水浴場 |
主 催 | ひょうご豊かな海発信プロジェクト 協議会(兵庫県、明石市、神戸市、 兵庫県漁業協同組合連合会、 生活協同組合コープこうべ) 公益財団法人 海と渚環境美化・油濁 対策機構、北海道 |
参加者 | 漁業関係者、地域住民、 約300名 |
令和3年度全国一斉海浜清掃旗揚げ式
宮城県石巻市において「令和3年度全国一斉海浜清掃旗揚げ式」を開催しました。
日 時 | 令和3年5月3日(日) 9:00 |
会 場 | 宮城県石巻市渡波海水浴場 |
主 催 | 石巻市、公益財団法人 海と渚環境美化・ 油濁対策機構、宮城県 |
参加者 | 漁業関係者、地域住民、 約250名 |
海浜清掃活動等の調査事業
全国の海浜清掃活動等の調査を行っています。都道府県・市町村・民間団体の協力を得て、全国の海・湖・河川で実施された清掃活動の情報を毎年とりまとめています。当機構の集計では、毎年、全国の海岸で15000ヶ所、約100万人の方が、清掃活動に参加されています。
海浜等清掃活動実施状況調査報告書
海浜等の美化活動事例調査報告書
漁民の森活動の調査事業
全国の漁民の森活動の調査を行っています。都道府県・市町村・民間団体の協力を得て、全国でとり組まれている「漁業者による森づくり活動」の情報を毎年とりまとめています。毎年、1万人以上の方が参加され、この20年間で140万本の広葉樹を主体とした植林が行われました。
漁民の森づくり活動等調査報告書
漁民の森づくり活動等調査報告図
漁業系海洋プラスチックごみ削減対策事業
近年、日本周辺の海岸、河口及びその周辺の漁場では、廃発泡スチロールなどプラスチック廃棄物が流入、滞留・堆積し、海岸・漁場環境を悪化させており、大きな社会問題となっています。プラスチック廃棄物については、漂流・漂着してくる廃棄物だけでなく漁業者が所有・保管している漁業系廃棄物も発生源の1つです、漁業系プラスチック廃棄物の海洋への流出防止のために現場での処理方法の検討、併せて、植物由来のプラスチック等を利用した実証試験を実施し、将来の養殖業のプラスチック漁具の廃棄処理の簡便化、一層のコスト削減を図り、環境にやさしい漁業・養殖業を推進することを目的としています。
漁業における海洋プラスチック資源循環推進事業
「多角的企業連携による漁網のリサイクルと地球環境の保全」(まき網を事例として)と題して、セミナーを開催しました。
1日目(8/21)
水産庁 石橋係長 | 「漁業における海洋プラスチックごみ問題をめぐる状況と対策について」 【動画はこちらです】 |
木下製網㈱ 木下社長 | 「Re:ism発足の背景と活動目的、現状と今後の展望について」 【動画はこちらです】 |
東レ㈱産業資材第1課 長谷川課長 |
「循環型漁業を目指す「漁網to漁網リサイクル」への取り組みについて」 【動画はこちらです】 |
舘浦漁業協同組合 鴨川組合長 | 「環境省の補助事業で整備し令和5年度から稼働した漁網リサイクル施設、まき網漁業者から回収したポリエステル製廃漁網を製品化する”Re:ism”プロジェクトチームの1年間の取組み、成果と課題、今後の展望」 【動画はこちらです】 |
水産庁 津山課長補佐 | 「漁業における海洋プラスチックごみ問題をめぐる状況と対策について」 【動画はこちらです】 |
木下製網㈱ 木下社長 | 「Re:ism発足の背景と活動目的、現状と今後の展望について」 【動画はこちらです】 |
日本遠洋旋網漁業協同組合 加藤組合長 流通対策室 保田井室長 |
「大中型まき網漁業の成長産業化における漁網リサイクル活動計画について」 【動画はこちらです】 |
阪和興業(株) 食品・エネルギー・生活資材新規事業推進 松崎課長 |
「阪和興業グループによる使用済み漁網・漁具の多面的なリサイクルの実践内容」 【動画はこちらです】 |
1日目(8/23)
水産庁 吉川課長補佐 | 「漁業における海洋プラスチック問題」 【動画はこちらです】 |
木下製網㈱ 木下社長 | 「Re:ism発足の背景と活動目的、現状と今後の展望について」 【動画はこちらです】 |
日本遠洋旋網漁業協同組合 加藤組合長 |
「大中型まき網漁業の成長産業化における地球環境問題への対応」 【動画はこちらです】 |
JEAMS 松崎社長 | 「ゴーストギア問題対策を漁網トレーサビリティから可能性を考える」 【動画はこちらです】 |
水産庁 吉川課長補佐 | 「漁業における海洋プラスチック問題」 【動画はこちらです】 |
木下製網㈱ 木下社長 | 「Re:ism発足の背景と活動目的、現状と今後の展望について」 【動画はこちらです】 |
舘浦漁業協同組合 鴨川組合長 | 「PET製漁網リサイクル事業の舘浦漁協での現状の取組みについて」 【動画はこちらです】 |
令和5年度報告書(PDF) | |
海洋プラスチック影響調査事業
近年、漁具を含む海洋プラスチックごみ(以下、「海ごみ」という。)は、ゴーストフィッシング等により、鯨類を含む海洋生物に与える影響が懸念されており、影響の把握と対策が急務となっていることから、海ごみが鯨類等の海洋生物に与える影響を調査するとともに、その影響を抑制する漁具の開発することを目的とします。
(1)漁具を含む海ごみによる鯨類等の海洋生物への影響調査(主に水研機構、東海大学が取り組みます。)
漁具などの海洋プラスチックごみによる鯨類への影響の評価については、誤嚥や餌生物を通した二次的摂取をしている可能性が考えられ、その頻度や鯨種別の特性などを最初に明らかにする必要がある。日本沿岸では鯨類は漁獲されており、従来から水産研究・教育機構による資源調査対象となっていること、また東海大学により食性調査対象となっており、胃内容物の調査が可能であることから、漁獲対象種の鯨類について海洋プラスチックの出現状況を明らかにすることを目的とする。
また、現在、海洋中では0.3-5mmのサイズのマイクロプラスチック(MP)が主にモニタリングされているが、最近、より微細なMP(微細MP:0.02-0.3mm)の検出事例が報告されつつある。特に0.05mm以下の微細MPは水棲生物に対する毒性がより高いとの報告があり、また、微細MPは貝類やアミ類等、より小型の餌を利用する海産生物(海洋高次生態系を支える重要な餌生物)にも影響を及ぼすことが懸念されることから、影響を早急に調査する。また、漁業者による海ごみ回収活動が海洋生物等に与える影響の推定・評価、IWC等の国際機関や諸外国における漁具流出・管理に関する動向把握等を行う。
(2)環境配慮型漁具の開発・実証(主に当機構と漁網メーカーが取り組みます)
波浪等によって流出した漁具は、パイプなど小さいものは誤飲、網は海洋生物に絡まりゴーストフィッシングの原因になると考えられている。本事業では流出した漁具による海洋生物への影響等を軽減するため、生分解性プラスチック素材等を使用した漁具の開発・改良を図るとともに開発を進める。
その他、過去事業など
漁業系資材再利用支援事業
処理困難物の発泡スチロール製フロートの効率的な処理および固形燃料化のための助言指導を行います。使用済漁業系資材は適正な保管・処理をしなければ、漂流し、マイクロプラスチックごみとなる可能性があります。一方で、廃棄物を適正に処理していることを示すことで、きれいな海で育った海産物としてのイメージの向上にもつながり、漁業だけでなく観光にも寄与すると考えられます。
発泡スチロールの圧縮減容や固形燃料化について関心ある方はお問い合わせください。
東日本大震災の津波で打ちあがったカキ養殖用の発泡スチロールフロートの処理でも活躍しました。
( 参考)漁業系廃棄物対策促進事業(平成29年度終了)
漁業系資材について、リサイクル手法の技術開発、開発された技術の成果の普及、現場での実証試験やコンサルティングを行うとともに、漁業系資材による漂流・漂着物の発生源対策の一環として使用済漁業系資材の実態把握及び適正な管理・処理処分方法について検討しました。
平成29年度は漁業者が排出する漁業系使用済み発泡スチロール製フロートをペレット燃料として利用する方法について取り組んだ最終年度の報告書です。
漂流・漂着物発生源対策等普及事業報告書
発泡スチロール製フロート減容作業及びペレット化作業の動画
漁業系海洋プラスチック削減対策報告書 (令和4年度終了)
リサイクルしやすい漁具の検討 (水産庁委託事業) (令和4年度終了)
水産庁委託事業を受託しました。事業報告は水産庁のHPからご覧ください。
https://www.maff.go.jp/j/supply/hozyo/nousan/220125_172-1.html
環境に配慮した漁具の開発について
海洋プラごみの1つである投棄・遺失漁具(網やロープ等)が、ゴーストフィッシングや海岸の景観劣化など海洋環境悪化の原因になっていることが指摘されています。当機構では、海の豊かさを将来に亘って享受するため、海洋生物や海洋環境と共存可能な漁具の開発を進めています。
ここでは天然植物由来の素材である「ポリ乳酸」を使った漁具の開発事例を紹介します。
ポリ乳酸:植物由来の生分解性プラスチックで、生物が誤食しても、生体内で安全に分解されることが報告されている。
人が手術する際の医療用具(縫合用の糸)としても使用されている。現在、全量を海外から輸入。国産化が今後の普及の鍵。例えば、日本の豊かな森林資源から量産化できないか。(なお、「ポリ乳酸を主成分とする合成樹脂製の器具又は容器包装に関する食品健康影響評価(厚生労働省)」では、生体内での分解は多くの臓器でポリ乳酸→乳酸→水と二酸化炭素の順とある。)
本プレスリリースに記載したポリ乳酸を原料とした発泡フロートの成果及び課題は、令和3年当初に発泡フロート製造メーカーから受け取った試作品(発泡フロート)を使用して現場検証を行った結果です。前出のメーカーからの情報によれば、令和3年度の当機構の検証結果を踏まえて、速やかにポリ乳酸発泡フロートの改良を重ね、現時点で、当機構が指摘した3つの課題(発泡率、発泡のムラ、紫外線に脆弱)は、おおむね解決されたとのことです。当機構としては、この3つの課題が実際に解決されているか否かを検証するため、来年度(令和4年度)の事業において、この改良されたポリ乳酸発泡フロートを使用して、令和3年度と同様の検証試験を行う予定としています。
二刀流カキパイプ(dual wield oyster pipe-English)
植物由来の発泡フロート(plant-derived foam float-English)
沖縄軽石群襲来に寄せて ― 対処方法・除去の提案 ―
沖縄県で被害が発生している漂流軽石の対策(除去手法)を提案します
現在、沖縄県で漁業・海運関係に大きな影響を与えている漂流軽石について、当機構の油濁対策専門家が佐々木氏
が、平成9年1月に発生したナホトカ号油濁事故の経験と教訓をもとに、次のような対処方法(除去)を提案しています。
今後、九州、本州にも影響が及ぶ恐れが予測される中、関係者の皆様の軽石対策の参考の1例にしていただければ幸いです。(以下、佐々木さんのコメントと、佐々木さんから頂戴した資料を掲載)